夏の北岳登頂(前半)

八月の盆休み後半 金曜の夜自宅を出発し
中央道を飛ばす事2時間 芦安第二駐車場へ到着したのが夜の23時頃
第二駐車場は既にいっぱいだったのでそのすぐ下の第三駐車場に車を停める

そのまま車中泊をし朝3時過ぎ頃に起きて準備を開始
4時20分に乗り合いタクシーの乗り場に行くも既に長蛇の列
山登りの朝はとてつもなく早い

それもそのはず 北岳、仙丈ケ岳、甲斐駒岳等に行く為の約束の地(スタート地点)
広河原インフォメーションセンターに行くにはマイカー規制されている為
約20km走っていくかバスか乗り合いタクシー(9人乗り)で行くしかない
で 第一波(5時)に乗りそびれると次は2時間後
その後の行程にかなりの影響が出るのでみんな必死なのだ

なんとか(マジで最後の一台にギリギリ)第一波の乗り合いタクシーに乗れたので
広河原まで約1時間 揺れる車内で少し仮眠


途中夜叉神峠のゲート前で通行開始(5時半)を待つ 

無事広河原に到着し 帰りの乗り合いタクシーの時刻表を撮っておく
(赤が週末の時間)

6時半広河原を出て登頂開始 

テン泊とはいえとても一泊分とは思えないサイズ(60L)の装備を持つメンバー

大樺沢(おおかんばさわ)二俣を左俣ルートへ
雪渓横をスルスルと登っていく(実際は少しずつ すぐ上がる呼吸を整えながら)
太陽の照りが強く 滝汗だったが 雪渓横は冷たい風が吹き降りてきていて
そこまで暑さはつらくなかった(急斜度で死にそうだったけど) 

 途中ずっとヘリが飛んでると思ってたら やはり滑落だったようだ。。。
数年前谷川岳登頂時遭遇した心不全の人といい やはり山は死と近い
気を引き締めるのと山岳保険は必須だ

雪渓横の急登を登ってきた後に現れる
急角度のはしごの連続
「はしご地獄」と揶揄する人もいるが
僕はこれを「天国のはしご」とした
こんな場所に設置してくれた人への敬意と
もしもこの梯子がなかった時の辛さを考えたら
感謝でしかない ありがたやー (マジでそー思いながらよじ登った)

そこまで攻略できれば遂に八本歯のコル
更に少し上ると右側に北岳 左側に間ノ岳までの稜線が!
間ノ岳方面を見るとこの日の宿 北岳山荘も見えた
結局 1時間ごとに小休止をしながら 5時間半
12時に北岳山荘に到着する

小屋でテント場のお金(800円)を払い受付を済ませると
まずは一息つく前にテント設営
(コーラだけは買って一気飲み)
早く場所取りをしないとあっという間に埋まってしまうからだ
到着時は15張程度で余裕のように見えていたが
実は平地箇所が少なく 斜めな場所か岩がゴロゴロした場所になってしまう

こーゆー時にタイベックシートを荷物に忍ばせておくと大活躍する
テントの底に穴が開くのを恐れておそらく避けられていただろう
谷側最端のナイスビューポイント(しかも平地)に
テントを設営することが出来た

今回の靴は ナベさん(TACOMA FUJI RECORDS)がダナーとコラボして作った 
DANNER FILED ”THE WORKHORSE”
ダナーすげーなーコラボブーツでも ホントちゃんとした作り(マジで失礼)
岩ゴロゴロ、沢の中入ったりだった今回の登山道でもしっかりグリップ
濡れずにしっかり足を守ってくれた
「重いからどーしよーかなー」とか迷ってすみませんでしたっ!!(土下座)

テントの設営も終え
山荘の食堂でカレー(1000円)を食べ1時間ほどゆっくりしたのち
重い腰を上げ「百名山」ハントの為
必要最小限の荷物だけ持って間ノ岳を目指すことに
山荘を14時に出発
広河原から山荘を目指してきた常に「空を目指しながら登る」のではなく
間ノ岳までは「稜線を歩く」感じで しかも流石3000m近辺 涼しい

これまでの辛さはほぼ感じず
楽しみながらの一時間で間ノ岳に到着
しかもこの時間になるとほぼ貸切状態で山頂を堪能 
しばらくダラダラし山荘目指して15:20に間ノ岳を出発した

この時間みんな小屋の夕飯に備えて帰ってたのか
「日本一高い稜線」を歩いているのは僕らだけ
噛みしめるように堪能しながら
山荘に戻ってきたころにはこの景色が見えないくらいガスってて
今回の山行を表すかのごとくタイミングに恵まれていた

17:00山荘着

その後夕食を作って食べ
(リフィルの少ない量で150円するカップヌードル買うくらいなら
普通のカップ麺をジップロックに移して小さくして運べば
ロッキーカップで作れてCP最高だから真似していいよ)
19:00前のまだ陽もある時間にはテントの中で気絶していた

後半へ続く

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