信越五岳トレイルランニングレース 2015 後編

後編はほぼレース写真ないです 笑
撮ってる余裕なんて無かったw


3Aを出てから噂に聞いていた
「日陰なし、7Kのゆるい登り」ここを走れるか歩くかで
このレースの結果が決まってくると聞いていたものの
ついに足が止まる 千代君についていけなくなる。

川沿いの道でトレッドミルの傾斜でいうと5~8%くらいなのかな
地味ながら脚に来る長いのぼりで みるみる千代君の姿が遠くへ
(あれが和田練の成果か。。。)

時折吹く冷たい風と濡らして頭と帽子の間に挟んだ
手ぬぐいのおかげで首後ろが守られ心配していた暑さは大丈夫だった。

一緒に走ってくれる仲間を失った事で一気に不安になるも
よくよく考えるとタイムの貯金があるし この区間
元々走ったり歩いたりでキロペースを8分位で計算してたので
貯金をさほど使うことなくこの7Kはクリアできたが辛かった・・・
丁度登り終わるところに宴会隊の私設エイドが!!

ジェルを受け付けないけど何か食べたかった
ここにコバ君がいて 「梨食え」とのアドバイス
この私設エイドにはかなり助けられました。感謝

関川の登りをパスするとその先はまたまたみんなの待つ
第二のアシスタントポイント4Aへ到着
ここではサポートから色々受け取ったり補充を手伝ってもらえるので助かった

特にありがたかったのが麦茶
もって行っていたムサシのREPLENISHが前はおいしいと感じていたのに
口が受け付けなくボトルの中身は4A以降 水と麦茶の体制で行くことに

ここも5分ほどでエイドを後にし
ペーサーと合流できる5Aを目指す
が 4A~5Aが自分的に一番辛かった
(2時間半を予定していたが30分オーバーした)

エイド間が15Kと長く更に5~600mの高度を登らされたのち
一度下り発電所のところの60k過ぎた辺り急登(斜度がはんぱない)
つづら折を登る、途中休むと脚が止まると思い
ひたすら脚を前に出し何とか登り切る

この辺りで膝裏側の筋に痛みが出る
急登後またしばらく地味に続くアップダウンを終えると
やっと66.6km地点乙見湖(5A)手前の牧場内のコース
牧場すぐ終わると思っていたら意外と長くてじんわり効いた。。。

だがそこを抜けるといよいよペーサーの待つ5A
倒れるようになだれ込むと笑顔で迎えてくれるサポートとペーサーの三浦君
エイドに誰かが待ってくれるだけで何度でも復活させてくれる

ここでドロップバッグを受け取り夜間走に向けて
着替えたり荷物を入れ替える シャリバテがずっと続いていたので
エイドのシャリ玉と温かい味噌汁を胃に詰め込む 最高に美味かった。

シャリ玉と用意しておいた赤飯入りジップロック、レッドブル、ウイダーインを
ペーサーに持ってもらいなんとか体に鞭打って前に進み始めるが
この時点で5分休むと体が冷え切り 再び走り出すと足裏、膝に激痛が走るが
2~3km走ったり歩いたりして体が暖まってくると痛みは和らいだ

5Aをでるといきなり階段を登るんですが冷え切った体には
コレが結構辛かった 笑

5A~6Aは高低図をみてもわかるとおり中々のアップダウン
黒姫山をまくんですがそれでもキツかった
あまりのキツさに今思い出そうとしてもほとんどこの区間の記憶がない 笑

6Aはゆかり入りのおかゆがエイドに有4杯くらい食べた
最高に美味かった

ここで攣りそうな前腿の張りを軽減するために
マッサージを受ける 久しぶりに靴を脱げただけでリラックスできたし
マッサージで固まってた腿周りがかなりほぐれて張りも和らぐ

6A~8Aまでは各エイド間距離もなく
アップダウンも少ないので当初の予定では
この間は8分/km.で走ってる予定が
ペーサーに引っ張ってもらってもほとんど歩くことに

ぬかるみで足を取られるのでなかなか走れなかったが
走らないで済むとおもうとぬかるみすら嬉しかった。

戸隠の参道走れたら気持ち良かっただろうなぁ
少し走っては歩きを繰り返し

ここまで抜きつ抜かれつだったエマちゃんペアにここで離された
この辺りは僕がレースデビューした戸隠なのでコースを走れて懐かしかった
が雨は降ってないのに戸隠高原はぬかるみポイントが多い

湿原を抜けるとダラダラとした登り なんか覚えてるぞこの登り
コレを登り切ると駐車場に出て更に進むと戸隠スキー場の8Aだ!
(頭の中ではこのテンションだが表情はついてこず重苦しかったと思う 笑)

なんとか登りきりエイドに飛び込むとずっとサポートでまわってくれてる
オトベと大山さんの姿に加え今大会ボラで参加していた
ジャキさんとやっと出会う ここまで90Kを走ってきた体はバッキバキで
動き出すときに辛くなるとわかってても座り込んでしまったが
ジャキさんの熱い応援にはとても救われた。

ジャキニャンソバ(ジャキさんが温めた蕎麦 笑)
など温かいエイド食が疲れた胃にかなり染みる

8Aに到着する頃には前半の貯金は全て使い果たし
目標の20hは非現実的になるもゴール関門は問題なさそうとわかり
最後のエイドを後にする ジャキさんに次会えるのはゴール時だ

だがその前にこのレース最大で最悪の難関 ラスボス瑪瑙山
初めてでたレースの時ペース配分がわからず
見事に最初の瑪瑙山で脚が終わり残りをほぼ歩いた苦い思い出の瑪瑙山
とにかく上を見るとものすごい上の方にヘッデンの明かりが見えて
げっそりしちゃうんで下を向いたまま一心不乱に登った 黙々と登った

一回目の長い急登を終えてもう一回長い急登がある事をうっすら体が覚えていた
後半にこんな山登らせやがってとふつふつと沸いてくる怒りが
もはや足を前に出すための原動力 自分でエントリーしといて笑

瑪瑙山を下りるとやっと残り10k 100走ってくると
残り10kなんて短く感じるのかなぁとか思ってたけど
長いよ 全然短いなんて感じないよっ!

いよいよ終わっちゃうのかぁなんて感傷に浸り始めるのは
残り3キロ地点だな しかもなぜか残り5キロくらいから
脚が復活し始め 歩き+走りだったのが徐々に走れるように

残り2キロ位で5組くらいごぼう抜きしてやっとゴールの明かりが見えてくる
ゴール手前500m辺りで 三浦君とお互いチームTロゴ(トレイル鳥羽、RUN OR DIE)が
見えるように着替えようって事で立ち止まって下に着ていた長袖を脱いだり
荷物をザックに詰めなおしたりする その間にごぼう抜きした5組に抜き返されたけど
20h切れなかった時点で時間や順位を気にしていなかったんでどーでも良かった。

ゴールゲートが見えるゲレンデに降り立つと
テープの向こうにみんなの姿が
大声で僕の名を叫ぶジャキさんの胸に僕は飛び込んだ。



21h01m06s
着替えてなければ21時間切れてた 笑
まぁ いっかw いやーまさか完走できるとは思ってなかったから嬉しい
(20h切りとか欲かいてたくせに)

adistar raven boostが自分の足にばっちり合ってのか爪が一枚も死んでなかった
ただウルトラレースとなると中敷厚めのものに入れ替えた方が良かったかも
足裏のダメージが2~3日ありました

今回無事完走できたのもいろんな人の応援やチームのサポートあってこそ
最高だよこのチーム
そして僕を5Aから無事ゴールまで連れて帰ってきてくれた
バディ ハリプロ三浦君に感謝!!

来年はジャキさんと鵜飼さんの番だ!
ペーサーやってくれた三浦君が出る気満々だけど走力がまるで違う俺がペーサーしたら
潰されるだけなんでサポートに回ろうかな 笑

photo by jackie boy slim

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